四国放送ラジオの冊子『ラジオ熟』
「ドライアイについて」掲載記事紹介

2015年07月02日 更新

ドライアイとは

ドライアイは、目を守るのに欠かせない涙の量が不足したり、 涙が蒸発し易くなるなどの質の低下で、目の表面に傷が生じる病気です。日本のドライアイ患者数は推計2200万人で、女性に多く、年齢を重ねるとともに涙腺の分泌機能が低下するため眼科を受診する人の半数近くは50歳以上の方です。目の乾きや異物感などは典型的なドライアイ症状ですが、視力が良くても「ものがかすんで見える」「疲れる」など、見え方に影響がでる場合もあります。これは涙が眼の表面に均等に行きわたらず不安定になるために起きる現象と考えられています。

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ドライアイの治療

症状が軽い場合は、涙に近い成分の人工涙液や、潤いを持たせ 角膜の傷の修復を促すヒアルロン酸ナトリウム点眼薬が主に使用されます。また数年前より、涙の層の中のムチンを増やす点眼薬(ジクアホソルナトリウム、レバミピド)が用いられるようになりました。ムチンはぬるぬるした粘液成分で、保水能力が高く、涙がはじかれることなく眼球表面を均等に覆う役割を担っています。ドライアイではムチンが減少していることも多く、これらの点眼が良く効く場合があります。点眼治療で改善しない場合は、涙の流出口である涙点にシリコンや合成樹脂製の栓(涙点プラグ)をして、涙を目の表面に作為的にためる治療を行うこともあります。その他には、長時間 のパソコン作業や車の運転では適度な休みを取ること、市販のドライアイ専用眼鏡の使用や、加湿器を用いたりエアコンの設定を 変えるなども有効です。ドライアイは失明などの重篤な 結果を引き起こすことは少ない病気ですが、慢性的な目の不快感や疲れをもたらし日常生活の質を下げることがしばしば起こります。最近はいろいろな治療法が開発されていますので、目の乾燥・異物感や目の疲れまたは見えにくさを感じたら、眼科を受診するようにしましょう。