手術・治療について

多焦点眼内レンズ

多焦点眼内レンズは、遠方と近方の2つにピントが合うレンズです

眼内レンズは大きく2つに分けて、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。多焦点眼内レンズは、遠方と近方の2つにピントが合うレンズです。ただし距離によっては焦点が合わないところもあり、眼鏡をかけた方が楽な場合があります。見え方に慣れるには数ヵ月かかることがあり、暗い場所ではライトなどを見るとまぶしさを感じることもあります。多焦点眼内レンズを入れてしばらくは夜間の車の運転などには注意が必要です。

単焦点 ピントが遠くにのみ合っています

単焦点 ピントが遠くにのみ合っています

多焦点 ピントが遠くと近くの両方に合っています

多焦点 ピントが遠くと近くの両方に合っています

合併症について

多焦点眼内レンズは、通常の眼内レンズに比べて、強い光源を見た場合にグレア(光が長く伸びてまぶしく見えること)やハロー(光の周辺に輪がかかってみえること)が起きやすくなります。個人差もありますが、数ヵ月で慣れて症状が軽くなるといわれています。

初期

初期

数ヶ月後

数ヶ月後

多焦点眼内レンズQ&A

近視の方でも、白内障が進んで見えにくくなっている場合には適応となります。多焦点眼内レンズを入れると遠くも良く見えるため、メガネやコンタクトの装用をしなくてよくなり、特に強度の近視がある方では満足される方が多くいます。適応となるかどうかは精密検査をおこない、患者さまとよく相談をして判断いたします。

眼鏡が必要となることは少なくなります。ただし長時間の読書や、非常に小さな活字を読む場合、車の夜間運転や長時間運転をする際には眼鏡が必要となることもあります。

可能です。ただし、多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズでは見え方が少し異なるため、左右のバランスを考えて挿入することになります。また、単焦点眼内レンズのピントをどこに合わせるかも問題です。詳しいことは、専門医とよく相談をしていただくことになります。

必ずしも、完璧な視力を得られるわけではありません。ただし、眼鏡やコンタクトから解放される可能性は高くなります。大半の方は、眼鏡なしで運転免許を取得できるほどの良好な遠方視力が得られます。また、手もとの作業をおこなうための十分な近方視力は得られますが、長時間読書をする際などには、眼鏡が必要となることもあります。

目に他の病気のある方は、基本的には多焦点眼内レンズは適応となりません。また、手術を受けられる方の生活スタイルによっても適応が異なります。専門医と十分相談のうえ、手術を受けるかどうか決めるようにしてください。

多焦点眼内レンズの使用者年代

406例 661眼(2014年12月31日まで)

手術前後の近見裸眼視力
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手術前後の裸眼視力の変化

遠方視力:5Mの離れた視力表で測定した視力

遠方視力 グラフ
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近方視力:30cmから40cm離れた視力表で測定した視力

近方視力 グラフ
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術後3ヵ月後の満足度

術後3ヵ月後の満足度拡大画像を見る

手術費用について

多焦点眼内レンズは「自由診療」もしくは「先進医療」となります。「先進医療」は、厚生労働省が認めた医療機関のみで実施できる医療です。「自由診療」は、眼内レンズの代金を含め、すべての検査、診療、薬剤、手術費用が自己負担となります。「先進医療」は、診察・検査・薬などは保険で診療できますが、眼内レンズの代金、手術費用は自己負担となります。民間の先進医療保険に加入されている場合は治療費がすべて交付されることもありますので、詳細については、加入されている保険会社へお問い合わせください。

  片眼 両眼
先進医療が適用になる 
多焦点眼内レンズの場合
36万円 72万円
自由診療が適用になる 
多焦点眼内レンズの場合
42万円 84万円

1ヵ月の医療費が高額になったとき、自己負担限度額を超えた分が支給される制度があります。平成24年4月1日より、限度額を超える分を窓口で支払う必要はなくなりました。

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