ミャンマー眼科医療活動

佐古郷土誌「ミャンマーにおける眼科医療活動」

2015年06月22日 更新

私がミャンマー医療活動を始めるきっかけは、平成10(1998)年8月、淡路島の高島眼科で白内障手術を行っている時に、ミャンマー保健省ミョー・ミント技官が来られ、現地の眼科医に超音波白内障手術を教えてくれないかと依頼されたからです。ミャンマーでは、日本で一般的に普及している超音波白内障手術は行われておらず、白内障手術は旧来の術式であった。そのため手術に時間がかかり、合併症も多く術後視力の回復も悪い状況であった。日帰りで手術時間も短く翌日の視力も良い超音波白内障手術への術式変更がミャンマー眼科医には必要でした。

平成11(1999)年2月、ヤンゴン国立眼科病院を初めて訪れました。超音波白内障手術に必要な手術器械、器具を持参し、精密な眼科手術ができる新しい手術用顕微鏡は事前に空輸し現地で組み立てました。多くの眼科医が見守る中、ミャンマーで初めての超音波白内障手術を2日間で21例行いました。多くの眼科医は、短時間で正確に、小さな創口から行われる超音波白内障手術にびっくりしていました。平成12(2000)年5月、ケ・セイン保健大臣が私の行う超音波白内障手術を見学され、新しい超音波白内障手術装置と手術用顕微鏡をヤンゴン、マンダレー、ミンブーそれぞれの国立眼科病院に配備してくれました。政府が器械を購入してくれたことにより、現地の医師も超音波白内障手術に真剣に取り組んでくれるようになりました。これまでに現地の眼科医を10人、1カ月間、藤田眼科に招聘し研修を行ってもらうとともに、日本のいろいろな眼科医院や病院も見学に行ってもらいました。これまでに23回ミャンマーを訪れ、ヤンゴン国立眼科病院、マンダレー国立眼科病院を中心に現地の眼科医に超音波白内障手術を教え続けています。チームのメンバーは毎回10人前後で、日本のメーカーが協賛してくれる眼科手術用器械、器具などを寄贈するとともに、定期的な器械のメンテナンスも行っています。ミャンマーでは超音波白内障手術は一般的な手術として普及し、多くの医師が上手に手術できるようになりました。ただ、多くのミャンマーの患者さんたちが私たちチームの白内障手術を待たれています。平成26(2014)年は、2月5日から11日まで24回目の眼科医療活動をヤンゴン眼科病院で行う予定です。これまで無事に医療活動を行うことができたのは、当院職員の温かい支援とともに、周囲の多くの方のおかげだと心から感謝をしています。

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佐古郷土誌より